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私はホマレの部屋に戻って、
「ホマレ!
ちょっと唇をなぞるわよ?」
ホマレの唇を私の右手の小指でなぞって、その感覚と温もりがまだ残っているうちに、同じように小指で私の唇をなぞった。
すると……
ヒールになる前のあの強い目眩がして、目の前がぐらぐらしてきた。
ひどく視界がぐらつく。
だけど、これにも大分慣れてきた。
でも、この感覚だ。上手くいきそうだ。
私はベッドに腰かけているホマレの隣に座って、目を閉じて目眩が落ち着くのを待った。
目眩が落ち着いてきた頃に目を開けると、私の肩には小さくて、全体的には白いのだけれど、背中の所が茶色になっている小鳥がとまっていた。
これって……
なんて小鳥?
めちゃかわいいじゃん!
てか、これがホマレのアザーセルフなんだ。
鳥っていろんな種類がいるから、なんて鳥なのかわかんないよね。
でもクチバシや大きさを見ていると、文鳥の仲間なのかな?とも思うんだけど……。
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