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その夜は、ルルが予約しておいてくれたホテルでディナーを楽しんだ後は、同じホテルの一室で一緒にシャワーを浴びてから、ベッドに潜った。
「ねぇ
私、夢見てんのかな。
こんな幸せでいいのかな」
そう言うと、
ホマレの唇がそっと私の唇を塞いで、しばらくの後で、
「これが現実だよ。
コウヅキが紡いでくれた、リアルな現実だよ。
大好きだよコウヅキ」
そう言ってから、ホマレはまた私の唇を塞いだ。
私の手に絡むホマレの手が嬉しい。
私の肌に触れるホマレの温もりが嬉しい。
その後、私たちは抱き合ったままで朝までぐっすりと眠ったのだけど、私はホマレよりも少しだけ早く目が覚めたんだ。
大好きな人の寝息、寝顔、少しよだれが垂れたその姿も大好きって思う。
愛があるっていいね。
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