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カミングアウト
その日の夜、彼は私に背を向け眠っていた
真夜中にすすり泣く声がした
必死に声をこらえる彼が愛おしくて切ない
こうなる事は分かっていたのに…
彼が大学2年の時、突然わたしにカミングアウト
をしてきた
「海堂、どうしよう」
「どうかしましたか?」
「女の子が告白してくる、嫌なんだ」
「僕は女の子に興味がない」
「えっ?」
「すごくカッコいい子がいてその子のそばに
いるとドキドキする男の子が好きみたい」
私は2度見してしまった
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