未感情喪失

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いつか君と観た映画を借りた。 今回も特に何も感じなくて、 価値観の合わなかった僕達が記憶に蘇る。 エンドロールが流れる画面を眺めていた。 僕の心はとうに腐りきっていることは 確かだと思っていたけれど 映画でも小説でも、 他人の創るどんな物語でもなく、 ただ君の笑顔が浮かんだだけで 僕は呆気なく泣けるのだと悟った。 もっと非常で冷徹で残酷な僕になりたいと いもしない星の神様に願ってみた。
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