引越し業者

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「守さん!」 「ん?なに?」 「トイレ…どこですか?」 「あぁ、案内しようか」 優くんは好きじゃないとか言ってた、おじさん。めっちゃ優しくない?しかしながら、優くんと違って背が低いなぁ。でも顔はかっこいい感じなんだね。モテそう。 「ここ」 「ありがとうございます!借ります」 「どうぞ」 そっけなく戻るところは、優くんに似てる気がした。トイレの中は広いし、綺麗だし…こんないいとこに住んでる人と優くんが知り合いなんてすご! リビングに戻るとパソコンで仕事してる。 「お仕事大変ですね」 「ん?いや、今だけだよ?」 かっけー。絶対頭いいに違いない。 すると、誰か玄関から家に入ってきた。チャイムなし? 「あ…こんにちは…」 とりあえず挨拶してみた。誰かな…女の人。 「え?誰ですか?」 俺は不審者に見えたようだ。 「引越し業者」 守さんはあっさり答える。俺は業者なの? 「あら、ありがとうございます」 「いえ…」 「お願いしますね」 「はい!」 なんか、スーツのお姉さんは、仕事できそう。 「あの、守さんの…奥さん?」 「そうだよ」 今度は全然こっち見ないでパソコン見ながら答えた。なんか、やっぱり優くんに似てるかも!そっけない!
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