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「どうも、兄の敏です」
「あ、れ?…病院の先生ではないですか?」
「ええ。いや、守になにも知らされてなくて。さっき聞いて驚きました。担当変わった方がいいですか?」
「いえ。大丈夫ですよ。私も知らなくて、申し遅れてすみません」
礼儀正しいなぁ。そして、守より背が高い。そして、胸は大きめである。守が甘えまくってるに違いねぇ!キスマークすげぇあったし。それで病院に来ちゃう彼女も、なかなかいいねぇ。
「ご飯作りましたので、食べますか?」
「はい。息子らも連れてきます」
「わかりました」
ひぃー。こんなしっかりした女子とか、すごいなぁ守は。どこの誰なんだ?合コンでこんな女子いなくない?やっぱり職場なのかー?
「守、ご飯食べるぞー」
「え、今?」
「お前の嫁が俺らのまで作ってて」
「ふーん」
かわいい守め。やきもち焼くか?ひぃー守最高!走って息子らのところへ。
「おい、優!守の嫁は俺の患者だ」
「…え、病気?」
「いや、妊婦だ」
「はぁ?うそ…守お兄ちゃんって…やっていいの?」
「下品なこと言うな!できるぞ!」
こんなこと言ったら怒られるから、守には言ってなかったが。
「わー!そうなんだ!おめでとうって言わないと!」
「艶耀…お前無邪気すぎる…」
「でも、赤ちゃん産まれたら別れちゃうんじゃないか…心配」
「そりゃあないな!守は溺愛してるし、彼女もまんざらじゃないはず。守はすごいかっこいいし、頭もいい。優とは違うぞ」
「意味わかんねぇよ」
「確かに、守さんすごい優しい」
「うそうそ!えんよーはよそ者だからよそ行きな顔してんだよ!」
「優はなに怒ってんだ。さー飯だ!」
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