退職からの

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「覚えてる?」 要約されて過去の話をされた。 「犬とは会ったけど、あんまり…」 「守のこと、かわいいってずっと思ってたんだよ。ま、私なんか無理よね〜って思ってた。でも、不思議と守とまた会えたね」 「そんなに、…前から俺のこと知ってたなんて、知らなかった」 「守、私のことも犬だと思っていいのに〜。なんでも言って。ね?セクハラってどこまで?とか、そういうの私勉強してるんだから」 「そう、なの?」 「学生とのトラブルは避けたいし。経営も学んでおりますのでね?なんでも私に聞きなさい。太郎も困っちゃうよー?」 「…わかったよ」 「守は、私が誰かと付き合ったりしたら嫌なんだ」 「やだよ」 「付き合わず寝るだけなら?」 「ありえないんですけど!」 「あー元気出た!今日は退職祝いに、今から守に電話口でいいことしてあげよっか?」 「意味わかんない。仕事しろ」 電話を切る。みどりは俺のことずっと見てたなんて。知らなかったな…でも他の男と付き合ってたじゃん。意味わかんない。それに、その時の俺がみどりと付き合うなんて選択肢にある?ない。ないないない! なのになんで…俺は今一緒にいるんだ?不思議すぎてならない。 でもま、新しいことはじめるの、わくわくする。予定通り準備できたし!みどりとの結婚は予定通りじゃないんだけど、それはそれでいいや。
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