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職場にはもう伝えたから、これでいい。細川くんにも伝わったし…ええい!余計なこと言いすぎた。
引き継ぎ用の資料は家でぱぱっと作る。あとは、引越し。これやらないと。
パソコンで作業したあとは、リビングでくつろぐ。みどりはもうお風呂に入ってたから、ソファーでだらけてる。だから、隣に座って職場に報告したことなど話す。
「で、引越しなんだけど…」
「うん。いつがいいかな」
「俺…社長になる前に引越したい」
「え、…おぉ、なかなかハードだよ?」
「だから、人に頼むことにしたよ」
「業者?」
「ううん。敏兄ちゃん」
「それは、守の兄の」
「そ。そんでその息子も使う」
「具体的になにさせる?」
「うちにあるものをまとめてもらう。力仕事。あとは、車は俺のでもいいし、荷物運んでもらって。家具はあっちの使えるのか調べてもらって…」
「うーん、それは無償?」
「お金は出そうかな」
「そんなのしてくれる?」
「すると思うけど。一応他にも声掛けするつもり」
「私は業者呼ぶならできますが?」
「ううん。やっぱり信頼してる人がいい」
「そう。任せる」
「ちなみにみどりの荷物は?」
「私のはキャリーケースにほとんど入れてあるし、スーツとかはハンガーにかけておりますので、そのまま詰め込めばOK」
「なるほど?俺は多いのは専門書かな。あと、服も多いかな…」
「なるへそ」
「俺の目標は、2週間内に引越し、会社を辞めて、社長になる」
「で、守…具体的にどこまで決めてる?」
「だいたい今日の昼休みに考えた。俺の頭にあるから、任せてよ」
「うん、無理しないでね」
「俺は無理しないスケジュールしか組まないよ?」
「ほーう?楽しみ」
なんだよ偉そうに。
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