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壱
傘をさして 空を見上げたら
灰色の雲がわたしの心を 覆い尽くした
冷たくて暗い 寂しい冬だ こんな日は 一人ぼっちで
寒さに震えながら 部屋の中で ただじっと 膝を抱えていよう
この世に生きる意味などないけれど せめて今だけは生きていたいから
そしていつか 誰かを愛したいと思う時が来るまで
そっと目を閉じていたいんだ
でもその前に もう一度だけ 君に会いたいよ
この冷たい雨の中を 君はどこにいる
いつものように 本を読んでいたのかな
それとも今日は 誰と一緒にいるんだろうか
もしかしたら もう僕には会いたくないと思っているかもしれないね
それでも僕は やっぱり君に会いたいよ 君がいてくれたら
他には何も望まない だからどうか 僕のそばに来てくれないか
お願いだよ こんなにも 君のことを想っているのに
どうしてだろう 君のことが分からないんだ
本当は分かってるはずなのに きっとどこかですれ違ってしまって
お互いの言葉が足りなくて 想いが伝わらずに 傷つけ合ってばかりいる
本当に大切なことは もっとシンプルだったはずなのに
あの日のことを思い出すたびに 胸の奥が痛くなる
もしあのまま時間が止まっていたなら 今もまだ一緒に過ごせたのかな
だけど今はもう戻れない 僕らの関係は壊れてしまったから
後悔しているわけじゃない だけど時々思うんだ
もしも時間を巻き戻すことができたなら 僕はどうするのかなって
また同じ過ちを繰り返すのか それとも別の未来があるのか
どちらにしても 今の僕には選べない
けどね でもきっと 一つだけ確かなことがある
たとえどんな結末を迎えたとしても 君との思い出は忘れないよ
だってそれは 何よりも大切な宝物だから だからずっと覚えているよ
いつか僕が死んだ後も この記憶だけは消えないだろう
この先もずっと生き続ける限り 君への想いを抱き続けていこう
それが今の僕に残された唯一の望みなんだ
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