27人が本棚に入れています
本棚に追加
「そりゃ喧嘩や物理的危険なら大抵平気だろうけど……」
キョーコは言う。さらに、
「危ないってのはそういうもんだけじゃないでしょ。それに、場合によっては悪の秘密結社に突っ込むよりも旅行の方が危険なことだってあるの」
と、続けた。
「そんなもんかな」
私が言うと、
「そうよ、戦うつもりで突っ込む場合に比べると、意外と油断してる時の方が危なかったりするもんなの」
「そんなん理屈にならねえやい」
と、口喧嘩が始まりそうな様子である。
ことがことだけにどちらの味方をするわけにもいかないから、これはまいったなと思っていたところで、
トゥルルルル
という着信音が鳴った。
「いまどき家への電話か? セールスかな」
私が言うと、
「かもね……いや違った。ぐにゃぐにゃまんのやつからの通信だわ」
ぐにゃぐにゃまん。伸び縮みする体を持つスーパーヒーローだ。
ここ最近、ついぞお目にかかってない気もするが……もちろん、私が知らないだけで、キョーコとの交流はあるのだろう、

最初のコメントを投稿しよう!