みどり
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みどり
俺は知っている。 彼には絶対に手が届かないと。 俺は知っている。 彼の頬を透明な珠が滑り落ちたとき、胸にあったのは彼女の面影だということを。 俺は知っている。 彼の胸には、ひとり分の住処しかないということを。 それでも俺は、彼のそばから離れることはできない。
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