無限の二人 ~頼む側と頼まれる側~

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「小学校の職員室入るとき 緊張するじゃん?」 「うん あの感覚ね」 「そう それが怖すぎて 先生呼ぶのも友達にやってもらってて」 「それとこれと なんの問題が?」 「それ以来 人呼ぶの友達にやってもらってる」 「聞いて損したわ」 「損って何よ」 「店員さんぐらい呼びなよ自分で」 「どうすんのさ 声かけて他のお客に見られたら」 「見られないよ 見られても 何もないでしょ 知らないんだから」 「店員さんに無視されたら?」 「無視されないように 声かけたら良いじゃん その代わり他のお客に絶対みられるけど」 「どうしたら良いの?」 「呼んだら良いじゃん 店員さん」 「呼んでも無視されて 無視されないようにしたら 他のお客に見られて」 「じゃあ呼ばないでいいんじゃない?」 「呼ばなかったら こっちの色買えないじゃん」 「なんじゃそりゃ」
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