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ガヤガヤと賑わいを見せている街の奥深くにあるカジノ。 その下品の声のなか、一人の男が口を開いた。 「ロイヤルストレートフラッシュ」 鶴の一声とはまさにこの事。 この男がそう言うと、辺りは一気に静まり返った。 にこやかに告げられたそれは相手の人生の終止符をうつ言葉に変わり、相手はスタッフに引き釣りられるように奥に消えていった。 「興が覚めた。俺はこれで上がるよ。皆も捕まらない程度に楽しみな」 笑みを絶やさずに告げ、男は闇カジノのある商店街から出ていった。
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