第1章 悪戯好きの鬼

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朝の眩しい太陽の光に照らされながら俺は自宅のあるアパートへ向かっていた。 夜まで遊んでいたせいで、目蓋がだんだんと落ちてくる。 「ふぁ…」 スーツを着た人達が行き交うなか、俺はひとつ大きなあくびをしてアパートに入った。 鍵とドアチェーンをつけて、風呂場に直行して 脱衣所にある洗面台で手を洗ったあと、脱いだ服を洗濯機に入れてシャワーを浴びる。 シャワーで汗やらタバコの匂いやら、出きる限り落として、新しい服に着替えたら今度はリビングへ行ってテレビをつける。 天気予報だったり、最近のニュースをここで仕入れながらトーストにかじりつく。 サクッとした外とフワッとした中身の絶妙なバランスが最高だ。俺はここにバターをのせて食べる。素朴だが、これが一番素材の味を楽しめる食べ方だと思う。 ちなみに、これは夕飯だ。 俺は属に言う夜行性で、夜のカジノのオーナーをしている。 朝寝て夜起きる生活をしているせいで、朝に弱くなってしまった。たまに、朝と昼に日雇いバイトをしてみたりして楽しんでるが、カジノに勝るものなし。 テレビから流れてくるニュースも代わり映えのしない面白くないものばかり。強いて言えば、殺人事件が起きて犯人が捕まっていないっていうニュースが一番興味を持てたかな。 殺人鬼なんてカジノにはうようよいるし、そんなに驚かないけど…まぁ、今回の殺人鬼もなにかしら抱えていたんだろう。 抱えきれなくなって殺人を…ってパターンはあるならな。 「寝るか…」 テレビを消して寝室に向かった。 寝室にはキングサイズのベッドがひとつと、デスクがおいてある。 この部屋の電気つけたのいつが最後だっけ… そう思うくらい寝室の電気をつけていない。 ま、俺が寝る時間帯なんて明るいから電気なんて必要ないんだがな。 俺はベッドに横になり、布団を頭から被った。 そうしているとだんだん眠気が出てくる。 次の起きるのは午後8時。 今日の予定は、闇カジノの開催。
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