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× × 年×月×日
真っ青な空の下に、一人の男が立っている。
男は空を見上げ、虚ろで、遠い目をしている。
その無表情な顔は蒼白で生気がない。
脱力しているのか、体がふらふらと揺れている。
しばらくして男は天を仰ぐのを止め、真っ暗な瞳で地面を見つめだした。
随分と長い間そうしていたが、不意に、次はゆっくりと周りを見渡し始める。
風に乗って鼻をかすめる臭いは耐え難く、男は思わず表情を曇らせる。
辺りは酷い地割れがいくつもできており、濃密な砂埃が舞っている。
男は細々と深く息を吐き、目を瞑る。
そして、ぼんやりと思う。
ああ。
嗚呼、どうにか……
ここから挽回できる術はないだろうか……。
男の周りには、数えきれないほどの死体が転がっていた。
背中を預けてきた仲間たちが、見るも無残な姿で倒れていた。
その光景が、地平線の彼方まで続いていた。
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