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体育祭の準備
もうすぐ体育祭。
今日は体育祭の種目のメンバーを決める日だった。
歩汰達クラスは青色だった。
体育委員会の男子生徒の伊藤敦と体育委員会の女子生徒の佐辺京子(さべきょうこ)が教壇に立つ。
佐辺は文武両道で優しい子で伊藤君の事が好きだ
伊藤『それでは、体育祭の種目で皆、何に出るか決めていこうと思います』
歩汰が指笛をふく。
そんな歩汰を歩莉は叱った。
歩莉『静かにしなさい』
歩汰は、しょぼくれる
胡桃『そりゃ、言われたってしょうがないよ』
とぼそっと言った。
伊藤『徒競走100メートル男子でやりたい人?』
挙手するものは居なかった
伊藤が話をしている間に佐辺は黒板に字を書いていく。
伊藤『居なければ推薦にしましょうか。歩汰くんは、どうですか?』
皆が次々に賛成していった。
伊藤『では、100メートルは歩汰くんに決定!女子で100メートルやりたい人は居ませんか?……では、千葉さんは、どうですか?』
またもや皆、賛成していく。
伊藤『女子の100メートルは千葉さんに決定です!次に大玉転がしやりたい人?』
本田は挙手する。葛西美来(かさいみらい)と鍋倉咲希(なべくらさき)も挙手した。
葛西美来は男子生徒に人気。可愛くて明るい女の子。しかし女子の前ではキャラが変わり怖くなる。歩汰の事が好きで狙っている。
鍋倉咲希は葛西美来の友達で美来の金魚のフンのようについてまわっていると皆に言われている。
男子の大玉転がしは透と他男子に決まった。
借り物競争は男子が伊藤くんで女子が佐辺になった。
綱引きでは男子全員で戦う。
リレーは男女合同で全員参加
フォークダンスや応援合戦もある予定だ。
クラスで体育祭の準備が始まっていく
体育祭の旗作りを皆でやっていく。
皆が、ではらって美来と歩莉の2人っきりになる
美来『歩莉ってさ、歩汰くんと、どんな関係なの?』
歩莉『幼なじみって感じかな』
美来『歩汰くんの事、好きなの?』
歩莉『……』
歩莉は咄嗟に言葉が出来なかった。好きだからこそ、なんだか、すぐに言葉に出なかったのだ。すかさず
美来『私は歩汰くんの事、好きだよ。好きなら、すぐに言えるはずだよね。私の事、応援してくれるよね』
歩莉『うん……』
美来の圧倒的な勢いに押され『うん』としか言えなかった。
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