透は歩汰に

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透は歩汰に

透と胡桃が教室に戻ると歩汰が居た。 透『なんで歩莉の保健室に行かないんだよ』 歩汰『それは……』 透『それはってなんだよ。心配じゃないのか。大事じゃないのかよ』 歩汰『大事だよ。大事だから行けなくなったんだ』 透『なに言ってるんだよ。なにが言いたいんだ。言いたいことがあるなら言葉にしろよ』 歩汰『歩莉が怪我して僕がとっさにおんぶした。その時に歩莉が謝ったんだ。その時に僕は『幼なじみだから』って言ったんだ。そんな自分に違和感を感じて会いづらくなった』 透『だったら歩莉に会って『幼なじみじゃない』って言えば良いじゃないか』 歩汰『そんなこと言えたら困ってないよ』 胡桃『まあまあ、いったん落ち着こう。透、ちょっといい、こっちきて』 と透を屋上に連れていく胡桃。 胡桃『透の気持ち、凄く解るよ。友達として歩莉の事を大事にしないといけないし、歩莉と歩汰が引っ付いた方が良いんじゃないかって私も思う。でも、自分の気持ちを伝えたくても伝えられない時もある。だからさ、見守ってあげよう。』 透『そうだな』 透と胡桃は教室に戻る。 透は歩汰に 『ごめんな。感情的になりすぎた。僕は、いつだって歩汰の味方だから』 歩汰『僕もごめん。透が僕の事を思って言ってくれてる事は解ってるよ。ありがとな。』
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