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地面は固くて冷たいのだと初めて知った。
天地を隔てる門から抜け出した私は、夕方という時間に地上で歩いていた。
君が全てを捧げた理由を解りたくて。
見つけた。
同じ服を来た少女の群衆の中でも、私はすぐに彼女だと気づいた。
特別な人間には印が付けられる。
そして彼女の心臓の部分は、白金色に光っていたから。
君の一部を身につけられる羨ましさと、君の全部を奪った恨めしさが入り交じる。
悔しくて苦しくて、逃げ出したかったのに。
透明になっているはずの私は、彼女と目が合ってしまった。
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