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店長が今までの経緯を話すと電話口で景壱が悩むような声が聞こえる。
「うーん、名前までは覚えてませんが、すねこすりだったら助けたかもしれません。正確には助けたんじゃなくて、すねこすりの気に入る脛を持つ人を探しただけなんですけどね」
「なら、あいつ本当の事言ってたのか? 追い返しちまって悪かったかな。本当に困ってたなら話くらい聞いてやれば良かったな……」
「でも明日も来るって言ってたなら明日来た時に話聞いてあげればいいじゃないですか」
「だな。時間取らせて悪かった、また明日な」
電話を切ると店長はスマホをポケットにしまう。
その時スマホの裏に張り付いていた人型の札が剥がれ、何処かに飛んでいった。
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