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自信に満ちた声である。こちらが断わる訳がないと確信してるのであろう。
「手を貸してください。貴方が何者かは分かりませんが、こんな未来よりはましなはず……。お願いします」
景壱は声の聞こえる方に深々長い間頭を下げる。
「いい判断だね。このヘンリエッタが力を貸すんだ大船に乗った気でいろ災難君」
高笑いが辺りに響いていたかと思うと足元の恭治達の体が消え始め、大量の赤い水が景壱の体を包んだ。
「まずい、私以外の者が干渉している様だ。君はここでの事は忘れてしまうだろう!」
どうすれば? と声に尋ねようとしたが水が口を覆っていて言葉にならなかった。
「私の名前をだけは忘れるな必ず助けに行ってやる! 私はヘンリエッタ! ヘンリエッタだ!!」
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