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なごやかな雰囲気壊すように窓ガラスを誰かが叩いた。
風の音ではない。拳で叩く様な音が確かに聞こえたのだ。
窓を見るとリリーが早く開けてくれと言わんばかりに様子で窓を何度も叩いている。
景壱が窓を開けると、リリーが勢いよく部屋に飛び込んで来た。
「景壱さん、早く来て下さい!!」
「落ち着いて下さい何があったんですか!? 今日は真夜中まで夜楽さん所で修行するんじゃ……」
「その夜楽さんが倒れたんです!! ああ、私の所為だ……。私、一体どうしたら!?」
取り乱してる所為で彼女が何が言いたいのか要領を得ない。こうなったら大人しくリリーに着いて行こうと景壱は考えていた。
「分かりました行きますから落ち着いて下さい。愛理は留守番してて。母さんが来たら俺と遊んでるように装ってて」
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