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それを聞いて心が軽くなったのか、リリーの足取りが少し軽くなった様に感じた。
「ありがとうございます。でも、景壱さんは何もしなくて大丈夫ですよ。変わらないでいてくれたらそれで良いんです。そしたら、私も頑張れますから」
どういう意味かは景壱は理解できていなかったが、何か困った事が有ればこうして話を聞いてあげれば良いのだろうと考えていた。
二人が帰路につく中、景壱の家では一人愛理がボールで遊ぶ振りをしていた。
夢中になりすぎて、景壱の置き忘れたスマホがなるのに気付かずに。
それが大事な連絡だと気付くのは取り返しのつかない事が起きた後であった……。
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