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広がる気配のない体は既に怠くなっていて、もうこれ以上今日はしちゃいけないと本能がピピンする。明かりを付けてティッシュで白濁を拭き取り、気怠い体でスマホに手を伸ばした。
モフー知恵袋に寄せられたファミリーの言葉を見ようと画面をスライドさせれば、目に飛び込んできた文章に思わず変な声を出してしまった。
『友人の話のハズなのに途中もうバラしてる😂 本題までが長〜い(笑) 』
「ダメ出し!?」
まさかモフー知恵袋で質問ではなく文にダメ出しを喰らうことになるとは思っていなかった。しかも確認すると確かに友人の話が途中で『俺』と言ってしまっている。
「うそーん!!」
本題までが長いという指摘までされていて、疲れた体が何だか悲しくなってくる。なぜいつも俺はこうなんだろうか?真剣になれば真剣になるほど何故か明後日の方向へと向かってしまう。
「明後日の方向って何処だ」
どうしていつもいつも俺はこうなんだろうか。
「太陽が昇ると朝、太陽が沈むと夜、明後日は太陽の沈む方角?」
本題は何処だと自分の文章を見れば、確かに指摘された通りで後半も後半。長〜い!と言われるのも頷けてしまうから反論も出来ない。
「でも太陽が昇ると一日の始まり……」
仕方ない、反論出来ないからダメ出しは読まなかったことにしよう。
「明後日は最早、太陽かもしれない」
もう俺には時間がない。既に太陽に稲葉課長との営み日がある。アナル拡張器具も見たが恐怖もあって、そして戻らなくなったら一生トイレにも困りそうだと。
でもまだ大丈夫、俺にはまだ一つ残っている。
『今日まででした!大海原男山さまに会いに行ってご指導を受けるとかどうでしょうか。 』
「あー!なるへそ!しかし大海原さんて有名人なんだなー!凄いな、大海原さん!指導を受けたらもうこりゃもう、アハハ、もうもうもう」
何も心配しなくていいじゃない。
ただ問題がある。彼は有名人なのだ。人のケツを広げてご飯を食べるという複雑な人生を歩む有名人……。
「なんか汚いな」
そんな有名人に会えるかどうか。
既に宝物になった大海原さんのDVDの裏面を見れば所属している事務所が書かれていた。
「五反田……ナスビ……」
***
これより先『voices』のスター特典4ページをお読みになってからの方がいいかもしれません。こっそり後から更新したページ『マネージャー 霧野 保』です。
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