甘く溶かされる

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 「じゃあ入れるな?」  「はいっ!お願いしますっ!」  むんっと謎の気合いを入れてそう言うと蓮先輩はふはって吹き出しながらも、んって頷いてくれた。  ───ぐちゅ、とローションが音を立てる。  蕾に人差し指が押し当てられてひだをなぞるように擦った後、ゆっくりと入ってきた。僕よりも太い指に思わず声が漏れてしまう。  「んん・・・っ」  「大丈夫?痛くないか?」  「はい、やっぱりちょっとだけ違和感ありますけど・・・大丈夫ですっ」  「痛くなくて良かった。違和感あるならコッチ、集中してて?」  そう言って優しく笑った蓮先輩は何度もキスをしてくれて。僕、蓮先輩とのキスはいつもすぐトロトロになってしまうから今もすぐにそっちに夢中になっちゃって。いつの間にかお尻の違和感なんて気にならなくなっちゃった。  「ん・・・は、ぁ、んっ、んぁ!?へ・・・?なに、んっ!あぁっ!」  そのまま蓮先輩の深いキスに溺れていたら、急にお腹の奥からビリビリってくるみたいな快感が駆け抜けて。  「あぁ、ココか」  「へ、あっ!や、何!?ひぅ・・・っ!」  驚いて身を捩ってしまうけど、蓮先輩にしっかり支えられている腰はサッパリ動かなくて。その指にビリビリとする場所を執拗に擦られる度に声を上げてしまう。  「ココ、前立腺。結翔の気持ちよくなれる所だから覚えような」  いつのまにかキスをしていた唇は離れていて、僕の反応を嬉しそうに見下ろしながらそう言う蓮先輩。コクコクと一生懸命頷くと可愛いって言ってまたキスをくれた。  そんな風にじっくりほぐされた僕の蕾はいつのまにか蓮先輩の指を3本も飲み込んでいたみたいで。  「そろそろ・・・いいか?」  瞳の奥にギラギラと押しこめたような熱を湛えた蓮先輩がポツリとそう呟いた。僕は絶えず襲ってくる快感に心も体も溶かされてしまっていたので、もう蓮先輩が欲しくて欲しくて、蓮先輩も一緒に気持ちよくなって欲しいって、そんな事しか考えられなくて。  「蓮先輩・・・、僕、もう蓮先輩が欲しいです・・・。一緒、に気持ちよくなりたい」  ハフハフと息を乱しながら考えていた事をそのまま口に出すと、蓮先輩の眉間に皺がグッと寄って。あれ?って思った瞬間、中に入っていた指がぐちゅり、と抜かれた。  「あんま、煽っちゃダメだって言ったろ・・・?初めては後ろからの方が負担が少ないらしいから後ろ向けるか?」  「・・・や、苦しくても、いいから・・・蓮先輩の顔見てシたい、です・・・」  「あー・・・・・・、うん、分かった。出来るだけ優しく、するから」  ぐしゃりと前髪を掻き上げて、ふー・・・、と何かを堪えるみたいな表情をしたまま蓮先輩が僕に覆い被さって、さっきまで入っていた指を恋しがるようにヒクヒクとしていた蕾に熱いものがピトリと押し当てられる。  「んぅ・・・ぁ、はっ」  ゆっくりと押し広げるかのように蕾の中へ侵入してきた大きな熱。その質量に思わず息が止まりそうになって喘ぐように一生懸命呼吸をする。  「は・・・、キツ・・・っ、結翔、キス、しようか」  息を乱す蓮先輩にそう言われて唇を合わせるとなんだかさっきまでの苦しさが少し緩和された気がして。知らず知らずのうちに入ってしまっていた体の力が抜けた瞬間、またゆっくりと大きな熱が押し込まれた。  キスで力が抜けた時を見計らって押し挿れて、少しだけ引いてまたゆっくり押し挿れる。僕の負担にならないようにって、そんなふうにゆっくり馴染ますように少しずつ少しずつ入って来たソレが1番奥にコツン、と当たった。  「ん・・・、全部、入った」  はー、はー、と息を乱す蓮先輩を見上げる。僕、大好きな蓮先輩と身体もぜんぶ、繋がれたんだ。  嬉しくて、凄く幸せで。溢れるような多幸感に潤んでいた瞳から涙がポロリ、と溢れ落ちた。  「結翔?どうした?痛いか?大丈夫?」  そんな僕を見て慌てて頭を撫でてくれる蓮先輩に、次から次へと涙が止まらなくなってしまって。  「ちが・・・っ、違うんですっ!あの、嬉しくて・・・っ。蓮先輩と繋がれて・・・僕を蓮先輩のものにしてもらえて・・・凄く、凄く嬉しくて、幸せで・・・」  ポロポロと静かに涙を流しながら思うままに伝えると、蓮先輩は見ただけで蕩けちゃいそうな笑みを浮かべながらながれていく涙をちゅ、ちゅ、とキスをして吸い取っていってしまう。  「俺も結翔と繋がれてすげぇ嬉しいしすげぇ幸せ」  そのまま2人で自然に惹かれ合うようにキスをして、熱が馴染むまでそのまま噛み締めるみたいに抱き締めあった。  
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