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定輔は、福原で経営している「ハミングバード」の他に多数の違法風俗店を経営していると警察にマークされている。更に定輔の部下である押尾勇気がホストクラブに誘い込んだ女性客を違法風俗店に斡旋しているという噂もある。当然、2人ともこのような仕事を否定しているが、公安や暴力団対策課のガサ入れにより面が割れようとしていた。しかし彼らは巧妙な手口で古い店を潰しては新しい店を開業している。つまり店舗ロンダリングが日常茶飯事なのだ。
「ところで捕まえたサツのオンナ、ウチの店で売り出そうか?スタイルも良いし高値で売れるだろう。」
押尾勇気が言う捕まえたサツのオンナとはおそらく西田仁美のことだろう。警察官が風俗店に売られるとなると兵庫県警としても前代未聞のスキャンダルになりかねない。
「アイツ、大分窶れてきていますよ。いつ精神崩壊が起こるか分からない。しかしな、この前ヤろうと思ったらものすごい腕力で僕の骨を折ろうとしてきたんですよ。やっぱりサツのオンナは力自慢が多いんでしょうかね?しかし精神崩壊寸前となるとヤり放題だ。ヤるなら今しかない。」
「そうだな。ヤりまくろう。あのサツのオンナって確か六甲アイランドの廃棄された倉庫で監禁しているよな。」
「そうだ。No.13って書いてあるボロボロの倉庫だ。そこにサツのオンナは監禁している。」
そう言いながら2人は廃倉庫へと向かった。
そこにはロープで巻かれた女性が監禁されていた。
「もう、いい加減にしてください。いくら猿轡外したって私を解放しなければどうにもならないし、解放したところでどうせ私のことを犯そうと思っているんでしょう?それならどうぞ犯してください。もう私は人間として生きられないのですから。」
そう言いながら、西田仁美は自らの躰を定輔に差し出した。
「あぁ、僕はそのセリフを待っていたんだ。」
そう言いながら定輔はハサミでロープを切り落とした。
西田仁美の躰からロープが外されていく。
服が脱がされていく。
服が脱がされると、白い裸体が顕になった。
監禁する時にきつく縛ったので躰にはロープの痕がくっきりと残っていた。もう少し監禁していればおそらく鬱血していただろう。
そして、定輔もまた自らの服を脱いでいった。
顕になる鍛え上げられたギリシャ彫刻のような肉体。
股間にぶら下がった大きなモノ。
ソレを見て虚ろな目で恍惚する女性。
互いに上がる心拍数。
そして、西田仁美の花弁の中に己の黒い蛇を挿入しようと思ったその時だった。
鳴り響くパトカーのサイレン。それは定輔にとって「死」を意味していた。
「僕の同僚を犯そうとするなんて、お前は人間以下のゲス野郎だッ!」
西田仁美の虚ろな目に映っていたのは、古谷善太郎の姿だった。
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