Phase 03 正義

3/5
前へ
/88ページ
次へ
仁美は勝利を確信した。 これでタランチュラを壊滅されられる。 友人の仇を討つことも出来る。 しかし警察を恐れていた押尾勇気のことだ。これは罠かもしれない。 最悪の場合、摘発に行ったら自分は犯されるかもしれない。 そう思いながら仁美は生田署の宿直室で仮眠を取った。 翌日、仁美は違法風俗店へと向かった。 押尾勇気の話ではキャバクラと聞いていたが、見た目はどう見ても風俗店である。 受付に行くと、一人の男性が受付をしていた。 「君が、昨日の胡蝶アリサさんですね。押尾君から話は聞いています。こちらへどうぞ。」 仁美はVIPルームと思しき場所へと通された。そこには豪奢(ごうしゃ)な調度品が並べられており、ソファの近くには大人の遊びをするためのマットが敷かれていた。 少し待つと、押尾勇気がVIPルームに入ってきた。しかし押尾勇気の手にはスタンガンが握られていたのだ。 「テメェ、サツだな!良くも俺を騙しやがって!」 「はいはい。私は見ての通り警察官ですよ。押尾勇気くん、観念しなさいッ!」 仁美は警察手帳を押尾勇気に掲げた。 「それはどうかな。俺は武器を持っているんだ。」 押尾勇気にスタンガンを当てられ仁美は気絶した。それは古谷善太郎が摘発に入る30分前のことだった。そして、仁美はそのまま押尾勇気とともに何処かへと連れ去られた。 ここはどこの倉庫なんだろうか。 潮の香りがするから海の近くなのだろう。 アタシの躰は縛られている。 口には何かが装着されている。だから声を上げる事もできない。 「おはよう、婦警さん。今の気分はどうかな?」 アタシに押尾勇気が声をかけてきた。 「んー!」 「しまった、猿轡を噛ましているから喋ることが出来ないんだったな。アハハッ!ところで。君、スタイル良いし、このまま僕が犯しちゃおうかな?」 その言葉を聞いてアタシの心臓の鼓動が早くなった。 このままだと押尾勇気に犯されるかもしれない。 アタシは覚悟を決めた。 そして瞼をそっと閉じた。 服が脱がされていく。 乳房(ちぶさ)を揉まれ、何かがアタシの躰の中に入っていくような感触を覚えた。恐らく押尾勇気の股間にぶら下がったモノだろう。 「お前、中々の名器を持っているな。サツのオンナとは思えない。」 ――こうして、アタシは押尾勇気に犯された。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加