笛吹きうさぎ

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笛吹きうさぎ

ガサゴソ…ガサゴソ…草むらが動いた。 「なんだろう…生き物でも居るのかな…?」 すると、そこから雪のように真っ白なうさぎが出てきた。 「うさぎだ!」 うさぎは、首に笛を紐でくくって下げていて、それをくわえると、なんと、見事に綺麗な音色を奏で出した。私は、何だかその音色を聞いていると、うさぎについていきたくなった。まるでうさぎが、 『こっちこっちおいでおいで』 と、言っているようだ。私はそのうさぎについていった。私はうさぎを追いかけて走りながら、ふと食料や歯ブラシをおいてくれたのはこのうさぎではないかという気がした。何故か。気づくと私は、何故か、本当に何故か、石垣島の竹富島へのフェリー乗り場に立っていた。うさぎは、見回すと、私の足元にいて、ピョンピョンッとはねて帰っていってしまった。さあ、予約もしてないのに私は、船に乗れるでしょう。うーん…。船がついた。私は手に、船のチケットを握りしめていた。 「あ…良かった…」 私は小声でつぶやいた。私は船に乗れた。そして寝た。気がつくと、あっという間に竹富島についた。
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