お姉さんでは無く変態ならいます

お姉さんの姿は？

チュンチュン、チュンチュン。

青い空がどこまでも広がり、ところどころ白い雲が浮かんでいる。

電信柱の導線には2羽の雀が羽を休ませていた。

仲むずましそうに、お互いの身体を嘴を使って存在を確かめあっているように見える。

太陽が眩しい光を放ち地上を照らしている。

そんな中、一人の少女が部屋から外へ出るのが見えた。

紺色のセーラー服を着て、黒い髪の毛は腰まで伸び、何故か三つ編みをしている。

玄関の扉に鍵を差し込み施錠をすると身体の向きを変えて階段を降り始めた。

淡い色をした造りの建物で、いわゆる、アパートにその少女は住んでいる。

コツコツと靴音を鳴らしながら階段を降りてくる音に、駐車場付近でお喋りをしている人達が話を止めた。