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「そういえば、なかなかお姉さんの姿は見えないのね?一緒に暮らしていると聞いたんだけども。」
叱られたせいか、変な質問をしてくる。
天谷さんという女性の発言を聞くと、周りにいた別の人達もざわき始めた。
『そういえば、最初の挨拶だって彼女だけだったわね?普通、お姉さんも一緒に挨拶をするべきなのに変じゃない?』
『確かに。ねぇ、神澤さん。部屋を貸せる時には気づかなかったの?』
管理人さんの女性の後ろでは別の人が騒いでいる。
女の人って、どうして、こう興味を持つんだろう。
小さい頃からそうだったけど、あの時は男の人達も混ざっていた。
人間の醜い心がアイツラの好物だっていうのに。
黙っていた私をみた管理人さんらしき女性は、いきなり身体の向きを変える。
「静かにしなさい!彼女は高校生なのよ?いい年した大人がみっともない。」
怒鳴られた事で騒いでいた女性達は一瞬にして静まりかえる。
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