From hell, with love

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ノックをすると、ややあって金属がこすれ合う音がし、貴婦人のような純白のドレスを纏った女性が現れる。 三十代前半、いや、もっと若いかもしれない。 前髪からすべて潔くまとめ上げたブルネットの髪。 妙に薄く、青白い蝋人形のような肌。 ロンドンを包む暗闇と対をなす女性の姿にわたしの目は釘付けになる。 彼女はわたしを見ると人工的な笑みを浮かべ、 「お待ちしておりました」 と、扉を開けて中に入るよう促す。 「エリザ。 案内役です。 どうぞよろしく」 「セバスチャン・ナイトレイ。 こちらこそ」
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