第三話 標(しるべ)

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第七天。サマエルの目の前にいた悪魔も転移……いや、撤退が終わっていた。 「……どうなってる……?」 サマエルにも、今回の事は予想外だった。 (大抵は天界に同じ様な襲撃が発生して、そこで――) 「――――」 「っ!!」 聞き覚えのある声を聞き振り返る。そこには既に誰もいなかった。しかし、そこに強大な力を持つ者が居たのは確かだ。 (……いや、で似たような事はあった。ただ、回数は少ない) サマエルは一人、その場で手を握りしめる。 「…………」 空を見上げると、天界の空は曇り始めていた。
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