恋人

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「ゆうき…」 好きだよ、と囁きながらベッドに押し倒される。 激しく唇を吸われるまま、大智の手は、夕貴のシャツの中に入ってきて、肌を優しく撫でてゆく。 胸の突起に触れられ「あ」と声が漏れた。 大智は、シャツを捲り、舌先でそれを刺激する。 「あ、あ…や、だ…」 始めての感触。下半身がピクピクと反応する。 「や?ダメ?」 大智が顔をあげ不安そうな顔をする。 「や…じゃない…」 夕貴は、目を閉じたままで、フルフルと首を振った。 「気持ちい?」 「擽ったいよ…」 夕貴が少し笑って身体を捻ると、グイと引き寄せられた。 「夕貴が気持ちよくなること、してもいい?」 そう言われて顔が熱くなる。 黙って頷くと、履いていたデニムのボタンを外され、ファスナーを下ろされた。 反応している下半身が恥ずかしい。 けれど大智だって恥ずかしいだろう。 大智の身体は何度も見ているし、自分の身体だって見られている。 それなのに、どうしてこんなに興奮しているのか自分でも不思議だった。 「あっ」 大智が夕貴のモノを優しく舐め始めた。 ゆっくりと下から上に舐め上げられる。括れや先端を舐められて「はぁ…っ」と声が漏れる。 大智は、睾丸を丁寧に飴玉のように舐め、またゆっくりと下から舐め上げてからペニスを口に深く含む。 「あっあっ、待っ…出ちゃう、出ちゃうよ、大智、やめ…」 何度も激しく出し入れされて、夕貴は「あっ」と声を上げて達した。 頭が真っ白になり、快感の波がジンジンと下半身を覆ってゆく。 こんなに気持ちのいいことをされたのは初めてだった。 自分で自慰をする時より、ずっと気持ちがいい。 「どうだった?」 後始末をした大智に聞かれ「気持ち良かった…」とトロリとした顔で答える。 「こんな顔、10年付き合って初めて見たな」 そう言って大智は少し笑った。
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