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「……ベッドインでしょう」
その回答に対して、雲雀は飲みかけのお茶を噴き出した。げほっげほっと激しく咳き込む。自分の髪色と同じくらい顔を真っ赤にして口元を抑えている姿に普段の綺麗な顔つきも台無しだ。
側近から受け取ったハンカチを手にようやく呼吸を整えると、睨みつけるように彼を見た。
「ネール…違う。僕が聞きたいのはそうじゃなくて…」
「それ以外の回答がございますか?…というか雲雀様。いい加減手を出しておかないと、他の男に取られますよ?」
雲雀は相談相手を間違えたことを後悔した。この自分の側近の男、ネールはそういう事に慣れているからと思って思い切って聞いてみたが、失敗だった。慣れすぎなのも問題だ。
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