9、異世界で交換留学

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 ユーウちゃんに「──幾らでも──」と言ったのを、神代の御子は自分勝手な解釈で“自分も”と受け取ったようで、勘違い甚だしいです。  因みに、先程、神代の御子にクギを刺したときにボクが彼女の名を口にしたのは“神代の御子”と呼ぶと幾ら服装を変えて目立たなくしても、素性がバレて結局は目立ってしまうので、已む無く、名前で呼ぶ事にしたのです。 「え~!? マドカちゃん、依怙贔屓はよくないよ~。ここは一律に平等に扱わないと~」 「は? どうして、シャルをアイナちゃんやユーウちゃんと同列に扱わないといけないのですか?』 「え? じゃ、じゃあ、わたしは特別☆」 「──……何でそうなるんですか……、まったく……。ボクが貴女を特別扱いする謂れなど皆無だというのに……」 「え~、そんなことないよ~☆ わたしとマドカちゃんは超仲良しじゃん☆」 「何処が? ボクとシャルが顔を合わせたのは今日で二回目じゃないですか。それで、“超仲良し”とか、有り得ませんよ」 「そんなことないよ~☆ だって、マドカちゃんは前世で、わたしとの深い繋がりがあったんだから、生まれ変わっても、出会ったその日から超仲良し☆ なの☆」  ──…………。まあ、確かに、ボクの前世は彼女とは否応なく繋がりはありました、が、 「それは、ボクの前世と貴女との間柄のことで、現世を生きるボクには一切合切関係は──」 「──え~。関係あるよ~。だってだって、普通、二回しか会ってない相手に平気でツッコミを入れるなんて、ツッコミ職人くらいのものだよ?」
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