lady boy

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「あ?」 響のまわりには続々と男たちが集まってくる。 端正すぎる顔で、響は呆れた顔をしていた。 「井上か、お前の糞だろこれ?ちゃんと尻にくっつけとけよ」 鉄也は男を開放する。 げほげほと咳き込みながら男は響の後ろに逃げた。 響は表情を変えず、鉄也の鼻を見ている。 「……みんな驚いてるだろ、もうやめとけ」 「やめとけ?つっかかってきたのはお前の友達だろうが、俺じゃなくてそいつに言えよ」 「……そうするよ、でもお前もわきまえろ」 「不良様がいい子ぶってんじゃあないよ」 鉄也から目を逸らした響はばつの悪そうな顔をする。 4歩前に進んだ鉄也は、響の顔に自分の顔を近づけた。 涼し気な瞳を覗き込み、眉をひそめる。 響はほのかに頬を赤く染めた。 「俺は楽しく学校生活を送ってるだけだ、文句があるのか?」 「楽しみたければ楽しめばいいさ、だが……人を舐めるなって言ってんだよ」 響のとりまきが顔を厳つくする。 多勢に無勢の状況だが、鉄也は鼻で笑ってみせた。 「……こっちはやってもいいんだぞ」 「やるって何を?フォークダンスか?」 鉄也の舐め切った態度に腹を立てた響の取り巻きの1人が、無謀にも鉄也に向かっていく。 自慢の剛力でその男の鼻を指で潰した鉄也は、痛がる男に構わず会話を続ける。
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