#1 個体番号801号

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 ブイ『現在航法に必要なシステムと、主要部以外の電力は節電状態にあります。注意ドアの閉め忘れ。』  ヤオ「分かっているさ。」   俺はセクション81に通じる、S34の扉横のレバーを、今度はオートの方に回した。すると扉は自然と閉まった。 ______サブジャンクション34  ヤオ「マニュアルに、する必要はないな。」  ブイ『人間的なジョークだと思って、指摘しませんでした。』  俺は工巧としたブイの信頼性は、確かに52パーセントなのだな、と思いつつ通路を進んでいく。  ヤオ「左に行くか。」  俺の言葉にブイは、反応をしなかった。しかしヤオは、ブイに話しかける。ログが残るためであるからだ。余りにも暗いので、心細かったこともある。  ヤオ「ブイ、聞こえているか?」  ブイ『現状でルートに、問題はありません。』 ヤオ「次は右で。」  ヤオは右に行った先、封鎖用の扉を、オートのままオープンに回した。すると扉は開いた。そのまま進み左へと曲がった。  ヤオ「ブイ。ここをまっすぐ通れば、セクション39か?」  ブイ『経路は、合っています。』
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