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ブイ『現在航法に必要なシステムと、主要部以外の電力は節電状態にあります。注意ドアの閉め忘れ。』
ヤオ「分かっているさ。」
俺はセクション81に通じる、S34の扉横のレバーを、今度はオートの方に回した。すると扉は自然と閉まった。
______サブジャンクション34
ヤオ「マニュアルに、する必要はないな。」
ブイ『人間的なジョークだと思って、指摘しませんでした。』
俺は工巧としたブイの信頼性は、確かに52パーセントなのだな、と思いつつ通路を進んでいく。
ヤオ「左に行くか。」
俺の言葉にブイは、反応をしなかった。しかしヤオは、ブイに話しかける。ログが残るためであるからだ。余りにも暗いので、心細かったこともある。
ヤオ「ブイ、聞こえているか?」
ブイ『現状でルートに、問題はありません。』
ヤオ「次は右で。」
ヤオは右に行った先、封鎖用の扉を、オートのままオープンに回した。すると扉は開いた。そのまま進み左へと曲がった。
ヤオ「ブイ。ここをまっすぐ通れば、セクション39か?」
ブイ『経路は、合っています。』
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