狼さんは戻りたい

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※ ※ ※   「そういえば明日は球技大会だよね〜。狼夜は何に参加するの〜?」 俺に話しかけてきたのは背の高い美形。 名前は柏木 裕也(かしわぎ ゆうや)。鎖骨あたりにまで伸びた茶髪に深緑色の瞳。 いつも眠そうな元気のない目、猫背気味な姿勢。 全体的にだらんとした雰囲気をまとっている。 彼は監視カメラを用いて学園を守っている。 風紀委員長直属の幹部の1人であり、ハッキング、逆探知、暗号解読などを得意分野としている天才だ。 抱かれたい男13位とランキングは上位である。 「俺はバレーに参加する予定です」 敬語で返す。 最近は敬語を使えるようになったのだ。 「へぇ〜!バレーボールか〜!」 「はい。中学の時は男子バレー部に入部していました。 柏木さんは球技大会に参加するんですか?」 「俺は風紀委員だから参加しないよ〜!見回りとかいろいろあるからね〜」 「なるほど………」 少し残念だ。別に運動している委員長を見てみたいというわけではない。断じて違う。 「狼夜頑張ってね〜!俺は仕事があるから会場には行けないけど試合は監視カメラで見てるから〜!」 「監視カメラで………… まぁはい、頑張ります。柏木さんもお仕事頑張ってください」 クラスで配布する書類を持って教室に向かった。
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