狼さんは戻りたい

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※一匹狼くん視点です。 1人は慣れている。別にそこまで落ち込んでなんかないし寂しくもない。別に独り言を聞かれたくらいで恥ずかしいとも思ってない。 ……………思ってないんだからな! いろいろと考え込んでいたらいつのまにか寮に着いていたみたいだ。金をかけまくっただろう寮の入り口を通り、階段を登って部屋に向かう。 部屋の前に着いたら、バッグの中からカードキーを取り出し、扉の横の黒い部分に軽く当てる。 ガチャリと扉が開く。扉だけでも分かる通り、この寮は本当によく作り込まれていると思う。 中は共有スペース、俺の部屋そして騒の部屋がある。高級ホテル顔負けな内装にでかいテレビ、風呂もとても広い。なんか一周回って笑えてくる。 部屋に帰ったらまずは掃除だ。こんなに広いのだ、当たり前のように掃除する場所も量も多い。 制服をハンガーに掛けて部屋着に着替える。手を洗って掃除道具を取り出す。 窓を開け、自動で掃除してくれるやつ(ルンバ)のスイッチを入れる。コードなど邪魔なものを退けてやる。 長細い棒に少し濡らした雑巾を巻いて輪ゴムで固定。テレビの裏などの埃をとる。 机を拭いて位置を調整する。ベッドメイキングをして部屋全体を整える。 少しためておいた洗濯物を洗濯機に入れ、既に乾いた洗濯物をたたむ。 余談だがお手洗いや玄関周辺の掃除は1週間に1回。授業用プリントの選別は毎週日曜日に行なっている。 掃除を終えたら宿題を片付ける。もちろん、今日習った所の復習も忘れない。 18時くらいになったら夕食の準備。ここ最近は和食だったので、今日は久しぶりにハンバーグを作ろうと思う。 ※少し文を付け加えさせていただきました。                              2022/07/25
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