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露わになった半勃ちのソレを指で弾いてやると直ぐに透明な雫が鈴口を濡らす。
雫を擦りつけるように指全体を使って上下に扱いてあげると、和幸は気持ちよさそうに体を震わせながら喘いでいた。
張り詰めて苦しそうな声をあげる和幸に追い込みをかけようと扱く手を早めようとすると、和幸に手首を掴まれた。
「出したくないっ……。出すなら慎文とがいい」
和幸は首を振って慎文の手を離すと、自ら背面を向き、四つん這いになっては、臀部の割れ目を広げて挿入口を見せつけてきた。
会えない間、和幸もちゃんと自分を求めてくれていたことが嬉しい。
ほしいと訴えてヒクついている入り口をひと舐めしてみると和幸の身体が跳ねた。舌先で解しているうちに、和幸の方から受け入れてきたので、そのまま中を掻き回す。
早く和幸と繋がりたい……。
慎文ははやる気持ちで上着を脱ぎ去るとズボンのチャックを下ろして自分の完全体になったモノを取り出した。
背後から和幸に近づいて腰を進めようとしたところで、ふと過去に彼を犯した時の記憶が蘇り、寸前の所で踏みとどまる。
「やすふみ……?どうしたんだ?」
なかなか挿入してこない慎文に気づいた和幸が此方に顔を振り向かせてくると、上体を起こし、体ごと向き直ってきた。
「背面は……少し抵抗あって……。和幸を犯しているみたいで居心地悪くて、不安になる……」
和幸の背中を眺める景色は繋がりたい、モノにしたい一心で彼の意志など尊重せずに無理やり繋げた日と同じ。拒絶する和幸になりふり構わず自分の欲望に負けた、寂しさと苦い感情を思い出す。
「お前まだそのこと気にしてんのか?」
「だって……。ずっと気にするよ。和幸に酷いことした事実は変わらないし、あの時大嫌いって言われたことが今でも残っているから……」
どんなに幸せでも和幸の嘆いて涙ぐんでいた背中を自分は一生忘れることはないんだと思う。
「俺の方がお前を何倍も傷つけてきた。だからおあいこだ。大嫌いなんてもう言わねぇから安心しろ」
慎文が不安だと訴える度に頬へと伸びてくる優しい手。その手に何度も安心させられてきた。頭を撫でられ、頬を撫でられながら肩を軽く押されて布団に尻餅をつくと和幸が腰を浮かせて跨ってきた。
「お前が嫌なら、正面ですればいいだろ?そのほうが俺も慎文の顔が見れる……」
ゆっくり慎文の昂りを掴みながら、己の後孔に目がけて腰を落としてくる。
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