5人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
不気味な男
愛は週末の春彦とのデートを毎週楽しみにしていた。
春彦と愛は高校時代からずっと付き合っていた。
二人の趣味はパンと珈琲の美味しいと評判の御店を見つけては毎週末そのお店に食べに行く事だった。
お金がピンチの時はどちらかの家に週末必ず行って二人でパン作りを楽しんでいた。
その二人は今年で25歳。土日以外はそれぞれ仕事でくたくたになるまで働いていた。
週末のデートを楽しむ為に……。
ずっとパンと珈琲にお金を出す事ができるように~
そんな二人だったがある日、週末いつものように
パンと珈琲が美味しそうなお店に行く約束をしていた二人は新宿駅前で待ち合わせをしていた。
そしていつものように二人は人気のパン屋さんの
イートインスペースが空くのを待っていた。
その時からだった。あの男に会ったのは。。。
夏なのに真っ黒なスーツで黒い手袋黒いジャケットに黒いネクタイそして黒い帽子に黒い靴その男は愛の方をじっと見ていた。
「春彦~少し後ろの全身黒づくめの人なんだか怖い私の方をじっと見ているみたい」
愛に言われて春彦は並んでいる列の後ろの方を見た
「誰もいないよ~」
「気のせいかな?」
でも、それは気のせいではなかった。その不気味な男は愛と春彦のすぐ側まで忍び寄っていた。
最初のコメントを投稿しよう!