1 ナンバーワンホストは末席ホストになすがまま

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「みーたん…… それ…… いい…… 左も……」と、左胸も弄ることを懇願するが、水輝の右手はシャワーヘッドを握っており、激しく放たれる湯は股間に当てられている。激しく出される湯の刺激によって遊生輝の自身は激しく反り返り主張を見せている。水輝はシャワーを止め、遊生輝の自身を柔らかく扱いてみせた。その先端からだらしなく淫蕩の雫が蜘蛛の糸のようにつぅーと滴りタイル床へと落ちていく。 遊生輝は更なる嬌声を上げそうになるが、下唇を噛み締めて耐えた。 水輝の手は男のものとは思えないぐらいに細く靭やかである。それはまるで少年のようであった。その手で扱かれることは遊生輝のゴツゴツとした無骨な自分の手で扱く自慰とは全く違った快楽を生み出すのであった。乳首の刺激と股間の刺激の二重奏を前に遊生輝は()かされる寸前。水輝は真っ赤に染まった遊生輝の耳朶をペロリと舐めて軽く噛んだ後、優しいテノールで囁いた。 「本当に感じやすいんですね、あなた。だらしない」 「だって、今日で一週間だよ? みーたんが一人でするなって言うからずっと我慢してたんだよ?」 「全く…… ナンバーワンホストなんだから美人のお客さんとヤればいいのに…… ソープなりセクキャバでも行けばいいのに…… いちいちどれだけ出したかなんて覚えてないし、前に出しててもわからないよ?」 「俺、みーたんの出す量だったらわかるよ? お尻の中でみーたんが出すだけで、夢精で朝出しちゃったとかこういうの分かっちゃうんだよ? そうそう、味も変わるんだよ? 最近、お肉ばっかりでしょ? ちゃんと野菜も食べないと駄目だよ?」 なんでこいつは俺の量まで把握してるんだ。しかも味まで把握しているという気持ち悪さ。嫌悪感を覚えながら水輝は扱く速度を上げた。 「あ…… やめっ……」 遊生輝は達してしまった。白濁の飛沫が飛び跳ねタイル床を穢していく。水輝はシャワーの温度を水温に下げてタイル床の白濁を排水溝に流していく。以前まではお湯で流していたのだが、凝固し固まったものが排水溝に詰まってしまい、業者を呼んだ時に言葉に出来ない複雑な空気になったために、白濁を流す際には水で流すとルールで決めたのだった。 「まだ前戯だって言うのに…… 本当にあなたは敏感だ」 二人は湯船へと入った。遊生輝の膝の上に水輝が乗り、対面座位で抱き合いながらお互いの全身に手を這うように滑らせ、舌を絡める程の激しいキスを交わし合う。主導権は水輝が握り、遊生輝は先程達してしまった時と同じようになすがままにされていた。 そうしているうちに水輝の自身も屹立し、天に向って高く掲揚されるのであった。 「じゃ、いつものように」
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