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「…」
驚いている2人の前で、普段は何を考えているかわからない丸山さんは急に喋り始めた。
「だから、そんな仕事をするなんて聞いてなかったんです!最初、私の母の兄の伯父にファッションが好きだからアパレルメーカーに勤めたいってお願いしたら最初は断られたんです、アパレルメーカーは不況だし特にウチの会社は業績が悪いから辞めておいた方が良いって。だけど、この会社の商品がデパートで売られているのは知ってたから社販で安く買えるなら良いって思ったし、デパートの人との相談もいつもしていて慣れているから…」
「えっ?相談に慣れているとは?」
俺の問いかけに丸山さんは、当たり前の様に答えた。
「外商の人との相談ですよ。普段からしているみたいにお得意様外商サロンで担当の人が私の家族にしているみたいな話しを今度は反対に私がすれば良いのなら慣れてるし良いかなって。で、やっぱりこの会社に入りたいって伯父に話したら渋々、じゃ、入れてあげるからって言って入れてくれたんです」
「その伯父さんとは?」
「伯父さんってどう言う人?」
課長と俺はまた同時に聞き返した。
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