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池野赤兎についてのメモ
『忘れじの理想郷』『帰らじの理想郷』『ロールシャッハシンドロームwith猫山』のネタバレ
・食生活について
特にこだわりはないつもりだし、実際に一人暮らしのときは冷凍食品ばかりだった。
でも意識せずに良いもの食べてそう。
服も自然とセンスがいいやつ買ってそう。
和食はあまり好きじゃない。
・すべての行動は自分のため
猫山や誰かのために動くとしても、根本はあくまで自分のため。
それが赤兎。
・「憎まれている」を隠した理由
奥山と鷹田に言ってしまったらさも真実のようになってしまうから。猫山本人に聞くまでは確定させたくなかった。
・宿敵の血
猫山が黒幕で、憎まれていると聞いたときから、求められているのは自分の血なんじゃないかと思っていた。奥山に「赤兎くんの血だったりする?」と言われたときもドキッとした。図星。
神を呼ぶことを止めたいなら自分が小学校に行かなければいいとわかっていたが、わかっていながら行くことにした。
・猫山を止めることについて
止めるべきかどうか迷っていた。猫山が望む世界がどういうものかわからないが、猫山の望みを叶えることが昔の恩返しになるならそれでもいいと思っていた。
でもよくわからないことになってたから、やっぱりこれやべぇんじゃねぇのと思って鷹田と奥山側に協力することにした。
あと血を採られてからは、自分のせいで、というのが嫌だったからようやくこぶしを振った。こいつ……
・もし猫山の望む世界が自分の命と引き換えだったら
かなり考えた。でも、やっぱり最後には「お前のためには死ねねぇよ」って結論になった。死なない程度なら協力してもよかった。
・池野赤兎と正義感
ない。わりと他者の命とかどうでもいい。
身近な人間(鷹田、奥山、猫山とか)に危険が及ぶと焦るしなんとかしようとするけど、他に対しては冷えている。
例えば、猪岡が飛び降りたとき。
(そろそろこいつ死ぬな)と思った。
でも止めなかった。どころか、多分腕を離したと思う。
猿渡先生が死んだときもショックとかはなかった。だから「やけに冷静だったね」と聞いて赤兎のことだと思った。録画聞いてどう見てもスタッフたちのことだろ!と思った。
赤兎にとっては
猿渡先生の死<猫山に憎まれている
だった。
・赤兎が望む世界
猫山の望む世界じゃなく、赤兎自身の望む世界を考えるなら。
平和とか、家内円満?
家族が揃ってて、女子も絡んでこなくて、ただ平和に遊べる世界になればそれでよかった。
朗読会ではどんな気持ちで話を聞いていたのだろうか。
・自己肯定感について
あんまりない。
自分の代わりはいくらでもいるし、誰かにとってのかけがえのない存在ってわけでもない。
つまり自分の価値を軽んじている、というのが自己を肯定しにくい理由の一つ。
もう一つは幼少期の虐待……かなぁ……。荒れる母を見て「自分がいなくなれば」と考えた時期はあると思う。父にも捨てられている。
つまり、自分の存在が他者を苦しめることを知っている。
しかし、それでも猫山は助けてくれたわけで。
助けてくれる誰かがいるなら、その事実こそが自分の価値を肯定してくれる。
だから今はまだ足りなくても、あれを思い出すと少しは自分を大切にしたくなる、かもしれない。
だって500回って、バカみたいな数だろ。
自己犠牲精神もないから「俺のことは気にせずお前が助かる方を選べ」とも言わなかったけれど。
結果、成り行き任せで相手に選択を委ねてしまいがち。
これは逃げかな。逃げかもしれない。
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