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愛情の裏返し
「ただいまー、あっ、ちょっと……の、希望待って……」
玄関まで美樹を迎えに来た希望。そのまま玄関で美樹を抱きしめたと思ったら、服に手を入れブラのホックを外す。濃厚な口づけをする。
「希望……ずいぶん盛大なお出迎えね。どうしたの?」
一旦落ち着かせようと唇を離して問いかけるが、希望は黙ったまま今度は向きを変えて美樹を押し倒す。
「さっきのお返しだよ……美樹、玄関のドア一枚隔てた場所で凄い格好だよ……すげーやらしい……ここでイっちゃう?」
「ダメ……あっ……やだ……ベッドがいい……」
希望は美樹をお姫様抱っこしてベッドに連れて行った。そして服を全部脱がし、自分も全裸になった。
希望が求めるがまま、美樹は快楽の声をあげて果てた。
そのまま抱き合った状態で、希望は呟く。
「美樹さんはアタシにきつく当たり過ぎなんだよ。そんなにアタシ使えない奴ですか? それともアタシには言いやすいから?」
美樹は職場では希望の上司。元々は別の会社だったが、美樹が勤めていた大手広告代理店が人材派遣会社を買収し、買収先の希望の会社に美樹が出向してきたという形だ。
「本当に他の社員が使えなくてさ。今までの会社と比べちゃいけないのはわかってるんだけど、みんな甘過ぎるのよ。そんな中で頑張ってる希望ちゃんのことを、もっと伸ばしてあげたいっていう気持ちが強くなっちゃってね。ごめんね、強く言い過ぎた?」
「強いなんてもんじゃないですよ。イジメかと思った。見せしめみたいな感じでなんかヤダ」
「わかった。ごめんね。これからは気をつける。それよりお腹すいた。帰ってきていきなり襲われたから。ご飯食べようよ」
「アタシはご飯より美樹を食べたい」
そう言って、美樹の首筋に顔を埋めた。
この日はこのまま朝まで抱き合った。
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