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四音には、家まで送ってもらった。
母は四音の帰り道も心配したが、四音は大丈夫ですと言ってその場を去った。
翌日、やっぱり生徒に囲まれている四音だったが、私は意を決して人ごみに入る。
「天羽さん。」
そう呼ぶと、一気に集団は静まり返り、私に視線が注がれる。
(デジャヴね…。)
この状況にやっぱり慣れない私だったが、四音には渡さなくてはいけないものがあった。
「これ、昨日の依頼の対価よ。大切なものだから、大事に扱ってよね。」
そう言って、その場に残るのも気まずいので去る。
背後に聞こえてくるのは、質問の嵐。
四音は、あれを一つずつ捌かなくちゃいけないのかと思うと気の毒だが、良い広告にはなったはずだ。
(これもお礼よ。あなたのお店の評判、かなり上がるでしょうね。)
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