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「なんで今日天ヶ瀬くんと一緒に遅刻してきたの~?」
「ね~、一緒にいるタイプの子じゃなかったよね~?」
「今度、うちらとも一緒に登校しようよ~、だめ~?」
クラスの女子に滅茶苦茶質問攻めをされる。最後のとか意味わからんし。
正直、クソだるい。しかし笑顔を絶やさずに相手をする。
「今日朝偶然会ったから一緒に登校しただけだよ~?
話してみると案外可愛いところもあったんだー。
俺と登校するともれなく遅刻と先生からのお叱りと怖ーいお兄さんとの喧嘩が待ってるからあんまおすすめしないよ~」
「え~緋織って喧嘩強いの~?かっけーなー」
「でも先生からの説教は勘弁だなー。」
「でしょー?普通に今日付き合ってくれた晴輝めっちゃ優しいよねぇ。モテそうなもんなんだけどあんま噂聞かないよね。」
「天ヶ瀬くんって結構優しい子なんだねぇ。」
「今度話してみよっかなぁ。」
「一匹狼みたいな感じだったけど確か前に普通に隣のクラスの子とかとも話してたし言うて話しやすかったりすんのかなぁ。」
「でもあーいう系って見る専に限るよねー。」
「わかりみ~」
なんか晴輝で盛り上がってる。
女子曰く付き合うより見てるほうが幸せらしい。
そういうもんか。俺はそうは思わないけど。手に入れたいし。
晴輝はというと、眠そうに机に突っ伏して前の席の子と気だるげに話している。
かわいいなぁ。
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