一緒の下校

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一緒の下校

ただ今絶賛下校中。 「ねぇ、なんで君がここにいんの、?」 「えー、だめなのー?」 「いや、だめじゃないけど、」 「じゃあいいじゃん。」 なんでこうなった。 朝っぱらから親と担任に怒られてうんざりして始業式諸々終わってのんびり帰宅しようと思った俺が悪いのか。 何でも一緒に帰りたいらしい。 いや、いいけど、いいんだけど朝の件で少し怖いイメージがあるわけ。 それに、イケメンが隣にいると俺の顔面が廃れる。 皮肉にも見下ろされているし。 俺身長低くないはずなんだけどなぁ。 確か最後はかった時175㎝あったんだけどな。 こいつ一体何㎝なんだ? ≪陽キャイケメンモテモテハイスペック高身長喧嘩つよつよ男子高校生≫なんて誰もが羨む設定じゃん。いいなぁ。 「、で、ってるの?」 「……えっと?」 「だから、今朝のことで俺のこと怖いと思ってるか聞いたんだけど。」 全然話聞いてなかった。 ってかエスパーなんかなこいつは。 ごめんなさい。怖いです。 ごめんなさい。怒んないでください。 いやいやいやいや、だって怖いじゃん。ふつう怖くね? 「え、いや、その…、。」 「そりゃあ怖いよね。ごめんね急にこっちの面倒ごとに巻き込んじゃって」 「えっと、大丈夫、で、す、?」 「無理しなくていいよ。君がよかったらさ、仲良くしたいんだけど、いいかな。」 いやいやいや、え、なに?その、え? 急に仲良くしたいといわれましても。 なんて答えるのが正解なんだこれは。
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