一緒の下校

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んんん??? いやまてよ。 冷静になれ。 こいつ距離感おかしくないか? 最近友達っつっても幼馴染の栗和田と、後ろの席の月居くんとしか遊んだりしてなかったからなんか久しぶりにその他クラスメイトと話したってことと、喧嘩つえー。こえーってことで頭いっぱいいっぱいだったけど距離感バグってね?? イケメンってみんなそうなのか?? とりあえず言っとこっと。 「ごめん、、少し離れてくれないかな、、?」 あ、まて? これやっちゃったやつやん。 言い方ってもんがあるだろ俺。 あぁもうどうすっかねぇ、、、 「えー?なんで~??いいじゃん。仲よくしよーよ。人肌恋しいときとかあるじゃん??そんな感じってことにしとくからまだぎゅーってしたいなー。だめ?」(上目遣い) うん。 心配した俺が馬鹿だった。 こいつこういうやつだったわ。 今日という日で覚えろ俺。 ていうかちょっとドキッてしてんじゃねぇ俺。 「えっと、、、とりあえず暑いから離してほしいな。人肌恋しいんだったらほかの友達に頼んでみてもいいんじゃないの?」 「あぁ∼。あいつらのことなら俺からお断り。 部活後の汗臭~い運動着に顔うずめてどうすんのさ。 癒しも何もないだろ。暑っ苦しい。うわー考えただけで嫌な汗が。 それに女子捕まえようと思えばいけるけどなんか変に意識されてもだるいしさ。付き合いたいってわけでもないのにそういう系のことしたらクッソだるい反応されるから。」 ね?おねがい~じゃねぇんだよ。 なんか途中からマウントとられている気しかしなかったし。 なんなんだ??こいつは。 それに俺の制服に顔うずめたところで癒しも何もねぇだろ。 「俺の制服に顔うずめても特にいいことないと思うけど…。そういえば天宮(あまみや)お前かのじょいんじゃないのかよ。彼女に頼めばいいじゃん。」 「あー。榊原のこと?別れたよ。昨日。」 ...気まずすぎて草も生えねぇ。 これ地雷だったりしたかな...。 でもその割には飄々としてるからいいか。 「そ、そうなんだ」 「なんでか、気になる?」
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