一緒の下校

4/4
前へ
/92ページ
次へ
いやまて。 なぜ訊く。 気まずいの極みだろうそれは。 「えっとぉ、まぁ、」 「遠慮しなくていいんだよー。しょうもない理由だからさ。 簡潔に言おう。純粋にだるいから振った。以上! ってのが、建前で本当の理由はねぇ、んー、フフッ、やっぱ秘密かな~」 誰にも言ってないしまだ言わないとしよう。というお前。 いや、まて。建前がもう建前じゃないんよ。 カスのすることなんよ。怖くて草。 誠意をもって付き合うって言葉をこいつは知らないのか? まぁ知らないんだろうな。モテるし。 「そうなんだ。まぁ友達にも言えない内容を今日話したばっかの俺に言ったところでって感じだろうしな。」 「んー、そういうことではないんだけどねー。まぁいいか。今は。」 「んー、えぇっと、?」 何故だ。 まったくもってこいつの言っている意味が分からない。 なぜさっきからこいつは意味深な言動をとっているんだ。 「んーん。何でもないよ~。」 いや、だからなぜ頭をなでる。 撫でてどうするってんだ。 身長ちっさーっていう煽りか? 平均よりあると思うんだが。たしかにお前よりはないけど。 何度頭をひねって考えても煽られているか、猫と間違えられているかのどちらかしか考えられない。 いや落ち着け俺。猫がこんなでかいわけないだろ。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加