Act8.コンビニで紡ぐ恋

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*** 翌日、出勤するとすぐに、事務所にいた店長に昨夜の出来事を報告をした。 食事をした後は、菫さんの自宅にて晩酌に付き合っていたら、帰宅したのが朝方になってしまったということ。 私は午後からのシフトだったけれど、菫さんは朝から保育園で働いているはず。 二日酔いになっていなければいいのだけれど、後で連絡してみよう……。 まだ完全に寝起きでボーっとしている私に、店長が呆れたようにたしなめてくる。 「……どうりで、そんなに酷い顔なのか」 「酷いですか!?」 「まあまあ。で。今日は残業頼んでいいのか?」 「それは大丈夫です!顔が酷いだけで、元気ですから!」 そう言って、腕まくりをして元気をアピールしてみせると、店長は目を細めてフッと笑ってくれた。 そして、壁に貼ってあるシフトを凝視して、何かを指で示しながら平然と呟く。 「今度の休みは、一緒にどこか行くか?」 「いいんですか……?」 「休みが重なることも、あまりないからな」 週明けの月曜日の勤務表。 偶然にも、私と店長の休みの日が重なっている。 来週には、オーナーが他店からヘルプの人を連れて来てくれる手配になっているので、店長の過酷労働もこれにて終了なりそうで安心した。 「まさにデートですね……」 「そうだな、デートだな。行きたい場所考えておけよ」
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